今回はワーホリ中の仕事探しでよく目にするRSAの取得方法を解説していきます！
レストランやバーで働きたい方必見！
私たち夫婦も2人で受けてみました！
RSAとは？
RSAとは、「Responsible Service of Alcohol」の略でアルコールを提供するための資格です。
オーストラリアではアルコールに関する法律が厳しく取り締まられています。
街中のコンビニではお酒は置いていません。レストランやバー、酒屋（Bottle Shop）でないとお酒を手に入れることはできません。
また、公共の場所（公園、ビーチ、街中）でお酒を飲むことは基本的には禁止されています。
夕日を見ながらビーチでお酒が飲めたら最高ですが、その場合は海岸沿いのお店で飲みましょう！
場所によっては許可されているところはありますが、飲めないと思っておいたほうが吉です。
これほどお酒に対して決まり事があるオーストラリアなので、販売する側にも決まりがあり、どんな方でもお酒を提供できるわけではありません。
そこで必要なのが「RSA」です。
この資格を持っている方だけがお店でお酒を提供できるようになっています。
RSAの取得方法
RSAを取得すると、お酒を提供するレストランやバーで働けることはもちろん、こういった仕事はワーキングホリデーの中では給料が高めになっています。
そこで、取得方法は以下の2つです。
- オンライン
- RSA資格の学校へ行く
| オンライン | 学校に通う | ||
|---|---|---|---|
| メリット | ・費用が安い ・生活に合わせて自宅で受講できる ・対策ができる | ・1日で資格が取れる ・英語が初心者でも受かる可能性が高い | |
| デメリット | ・英語力がある程度必要 ・取得に3日–1週間かかる | ・教官によって難易度が変わる ・費用が高い |
それぞれメリット、デメリットがあります。
自分がどちらに向いているかを判断して受講をおすすめします！
オンラインは費用が学校より安く、途中で中断もできるので、自分のペースで進めることができるのが魅力です。
また、今回ご紹介するオンライン教室は受かった後に支払いができるため、一度オンラインで挑戦してみて、途中で学校に切り替えるといった方法もできます。
私は語学学校で Pre-Intermediate ですが、オンラインで取得することができました！
オンラインでの取得方法
今回わたしたちが利用したオンラインサイトは「eot.edu.au」です！
上記のサイトは政府から認可されているので、安心してください！
取得の流れは以下の通りです。
- サイトから自分の取得したい州のRSAコースを選ぶ
- アカウント登録
- 選択・穴埋め問題 (合計80問ほど)
- ロールプレイのゲームをクリアする
- 動画による試験
- 電話による最終試験
この手順は eot.edu.au の手順となりますので、他のサイトの場合は異なることがありますのでご注意ください。
それでは1つ1つ解説していきます！
コース選択
まずはサイトに行くと、RSAの概要ページにいきます。
このページの赤枠部分で、自分の滞在している地域のRSAコースを選択しましょう。
一番上のコースは全州で認められるコースとなっています。
アカウント登録
受講するコースを決めたら、アカウント登録を行います。
自分の名前や住所といった基本的な項目を埋めていきます。
項目の1つに「Unique Student Identifier」番号の入力欄があります。
これは、オーストラリアの教育・資格を受ける場合に必要な番号です。同じ個人情報入力ページから作成できるようにリンクがありますので、そこから番号を取得しましょう。
アカウント登録が終わると、教材ページを開けるようになります。
選択・穴埋め問題
教材ページに行くと、5つのセクションに分かれており、セクション毎に問題がいくつかあります。
1〜４までのセクションは通常の問題、最後のセクション5は総復習となっています。
それぞれのセクションは問題を解いて一度提出し、全問正解しないと次のセクションには進めないようになっています。
各問題には、教材のどこに答えが載っているかリンク先で示してくれているため、全部をあらかじめ読む必要はありません。
問題から見ていき、答えを見つけていきましょう！
提出すると数分から数時間程度で添削されるので、自分のペースで解答していきましょう！
同じ問題を3回不正解になると一度進行が中断され、電話がかかってきますのでご注意ください。
ただ、電話がかかってきても落ちるわけではなく、どこに答えがあるかを教えてくれますのでご安心を！
ロールプレイのゲーム
5つのセクションをすべて完了すると、次はロールプレイのゲームがあります。
実際にお店で働いている程で、適切にお酒を作っていくというゲームになっています。
実際の写真がないので、文字での説明になってしまいますが、ご了承ください。
ゲーム内容
ゲームを始める前にあらかじめ7つのシナリオが書かれており、それぞれのシナリオに合わせてお酒を作っていきます。
私が行ったゲームでは、お店の規則として以下の条件が設定されていました。
- 夜12時以降にアルコールのショットを提供してはいけない。
- 夜10時以降は1時間以内に同一人物にお酒を2つ以上提供できない。
- 泥酔している方にはお酒を提供してはいけない。
ゲームが始まると男の人がやってきて、「テキーラのショットをください」と注文をしてきます。
画面に映っている時計は21時を示していました。
規則では「夜12時」以降はショットを提供してはいけないと書いてあります。21時なので「ショットを作る」ボタンを選択します。
すると、お酒を作成する画面に切り替わります。
テキーラショットをつくるのに必要な道具を一つ選択します（jiggerと呼ばれるもの）。
次にショットグラスを選択→テキーラを選択→提供
上記のような流れを合計7回行います。
焦らせてくる仕掛けがありますが、時間はいくらかかっても大丈夫なので、道具や使うグラスの種類が分からなければ途中で調べてみましょう。
このゲームも、一つの選択を3回間違えると初めからやり直しになります。
また、初めからやり直しを3回してしまうとこれも電話がかかってきます。
ゆっくり確実に選択していきましょう。
動画による試験（Audio Assessment 1）
ロールプレイのゲームを無事に終えると、次は与えられたシナリオに対して自分の答えを録画して、その動画を提出する Audio Assessment があります。
ゲームの時のように、あらかじめシナリオが3つ表示されます。
また、各シナリオにはどういった答え方をすればいいか、注意点などをあらかじめ書いてくれています。
それぞれのシナリオに対する答えを2分以内の動画に収めて提出します。
シナリオの内容
例）You have been monitoring a patron and he has been drinking alcohol for a few hours
since he came in the bar. What would you recommend to the patron?
バーに入ってから数時間、お酒しか飲んでいないお客さんをあなたは監視していました。
あなたはお客さんにどういったことをおすすめしますか？
解答）It seems like you have been drinking alcohol for a few hours now.
Would you like some water, juice, or food at this time?
ここ数時間ほどお酒を飲んでいるみたいですが、お水やソフトドリンク、
あるいは食べ物はいかがですか？
全ての解答をそれぞれ録画し、提出します。
提出後は1−３営業日後に答えが返ってきます。
答えが不十分で再提出となっても、どこが違うのかを指摘してくれます。
シナリオがあらかじめ書かれているので、カンペを用意しておきましょう！
ただし、録画中はただカンペを棒読みするのではなく、実際にお客さんと話しているイメージで答えを録画しましょう。
動画は一発勝負ではなく、3回撮り直しができますので、間違えても大丈夫と思えば緊張が少し和らぐかもしれません！
電話による試験（Live Audio Assessment）
最終試験は電話による模擬試験です。これが一番緊張するところですね。
自分のアカウントから電話予約を行い、その予約した日時になると試験官から電話がかかってきます。
電話による試験も、はじめに2つシナリオが表示されます。
シナリオの内容
例）A patron who has been drinking alcohol for few hours approaches the bar to order
another drink. You have been monitoring this patient and notice they are stumbling
as they walk and slurring their words.
お店に来てからアルコールを数時間飲んでいるお客さんがカウンターにやってきます。
あなたはこのお客さんを観察しており、つまずいたり、
呂律が回っていないことに気づきます。
上記の文に加えてどう答えたらいいのかのポイントも書いてあります。
シナリオに目を通した後は、電話の予約をする前にカンペの準備を行いましょう！
実際に使ったカンペがこれです！
全員が同じ質問かはわかりませんが、夫婦ともに同じ問題でした！
お互いが問題を出し合って、何回も練習しました！
そして、指定した時間に電話がかかってくると、試験官の方から説明を受けます。
本人確認のために名前と生年月日を伝えます。本人確認を行ったらいよいよシナリオの会話にうつります。
（酔っている口調で）
やあ。さっきショット飲んだんだけど、まだ酔ってないからもう一杯ちょうだい。
申し訳ないけど、今日はもうお酒をあなたに提供できません。
先ほどから見ていたけど、ここに来る途中もふらついていたし、酔っているようにみえました。
君は何を言ってるんだ。まだ全然酔ってないよ。早くもう一杯作ってくれよ
私も断りたくないけど、法律で決められているから断らなきゃいけないんです。もしあなたにお酒を提供したら罰金を取られたり、仕事をやめさせられるかもしれんません。
ずっと拒否しつづけたら、君は僕をどうするんだい？
拒否し続けるなら、マネージャーか警備の人に来てもらうしかないです。できればしたくないので、タクシーをお呼びしましょうか？また明日来てください。
オッケ！シナリオ1はこれで終わりね！
シナリオ1を終えると、すぐにシナリオ2に移ります。
シナリオ2も同じように会話を進めていき、全部問題なければ最後に試験官から「合格」の言葉をもらえます！
試験官の言葉が早く、聞き取れなかったら素直に「もう一度言ってもらえますか？」と聞いてみましょう。少し言い方を変えてくれたり、ゆっくりと喋ってくれます。
支払い
全ての試験を終えた後に支払いを行います。
Audio Assessmentの前に一度支払い登録画面が自動で表示されますが、その時はページの右端にある 「Your Account」をクリックすることで自分のホームページに戻ることができます。
支払いはクレジット・デビットカードで行います。
支払いの際に仮の合格証明書の受け取り方を選べますが、無料のPDFファイルだけで大丈夫です。
支払いが終わると当日、あるいは翌日に仮の合格証明書（Interim certificate）がメールに送られてきます！
Service NSW
NSW州のRSAを取得した人は、仮の合格証明書を持ってService NSWに行かなくてはいけません。
Service NSWは市役所のようなところで、免許証の更新だったり、色々な手続きを担っています。
ここに仮の合格証明書を持っていくことで、資格保有者カードを発行してもらうことができます。
仮の合格証明書に自分の番号は登録されているので、RSAを持っていることは証明できますが、仮証明書は3ヶ月しか有効ではありません。
3ヶ月を過ぎてしまうと、もう一度試験をやり直しになるので注意しましょう。
資格保有者カードを発行してもらうと5年間有効になるので、ワーホリ中でしたら問題がなくなります。
カードの発行にはおよそ2−３週間かかるので、早めにいきましょう！
まとめ
オンラインでのRSA取得法について解説していきました！
英語に自信がある方や、費用を抑えたい方にはオンラインで取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
英語を学び中の妻の感想としては、電話が一番の難関だったみたいです。1回目の挑戦では失敗してしまい、2回目で合格できました。
試験官の方も2回目と分かっていたようで、ゆっくりとしゃべってくれたみたいです。
また、実際に学校に通った方のお話を聞くと、試験官によっては英語が喋れないと門前払いを食らうところもあれば、授業をきちんと聞いていれば丁寧に教えてくれるところもあるみたいです。
最終的には皆さんのやる気次第だとは思うので、是非RSAに挑戦してみてください！
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